Non-Disclosure Agreement(NDA):
秘密保持契約、機密保持契約や個人情報保護

NDAとは秘密保持契約のことで、相手方に秘密情報を開示しなければならない時に、情報を外部に漏らさないために結ぶ契約のことです。
NDAを結ぶ目的は主に2つあります。ひとつは法的に拘束力のある秘密保持義務を発生させることです。これによって秘密を守る義務が明確になり、相手方も意識する様になります。
もうひとつは不幸にも秘密が外部に漏れてしまった場合に、損害賠償を請求する場合、不正競争防止法を使う場合、秘密保持契約を結んでいたことが、不正競争防止法上の「営業秘密の管理性」を裏つける理由とするためです。

秘密保持契約を作成する場合、以下の点に注意します。

  • 秘密情報の対象となる情報の明確化
  • 秘密情報の使用目的の限定
  • 秘密情報の安全管理
  • 被開示従業員に対する監督責任
  • 再委託先に開示する場合の監督責任
  • 秘密保持義務の存続期間
  • 秘密情報の返却
  • 紛争が起きた場合の対応 等

また個人情報保護法施行により、個人情報を委託する場合など、個人情報の保護や個人情報に関する委託先の管理についても契約で記していく必要もあります。